NIKONOSの商標再登録への期待を込めて、もう一つの名機NIKONOS-RSについて少々。
このRSは発売:1992年6月~製造中止:1996年8月と生産期間は非常に短く、世界に5000台程度しか出回らなかった様です。そして価格はボディ39万円と高額で、レンズやストロボの購入も考えると当時は高嶺の花でした。。。しかし流石にニコンが本気で作った水中専用レンズは画質も高く、独特な色、調光は本当に魅力でした。
他人の写真を見せて頂き、「RSで撮ったのですか?」と聞いてみるとかなりの確率でその通り。
やはり独特の描写は素人目にも解るほど美しいものでした。「いつかは欲しい!」と思いながらも突然の製造中止。
一瞬購入するか迷ったものの、その報せと共に瞬く間に店舗からは在庫が無くなりました。
決断の一瞬の遅れが命取りでした!その後は中古を探しましたがプレミアとやらで新品より高騰し、完全にRSの夢は遠のいてしまいました。
しかしその後もRSへの思いは募るばかり。「何とか手に入れたい」と中古を探しましたが徐々に品薄に。そんな1999年の2月、ある東京のRS専門店で中古の情報あり!28mm、50mmマクロ付きで、なんと86万円!ここで逃したら手に入らないと思い、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入しました。

早速念願のRSで撮影するも、28mmは水中では広角には足りず中途半端。50mmマクロは使えるもののAFが遅く、ハウジング(F90X)で105mmを使った方が撮り易い。
で、折角のRSで本領発揮させるため、遂に13mmフィッシュアイを追加購入しました(レンズだけは新品が売っていた)。
これで漸く憧れのスタイル(RS+13mm)が手に入りました。しかし重量はボディだけでも2.2kg、レンズ、ストロボを含むと4.5kg程(陸上)となり持ち運びには苦労しました。そんな思いをしても、海外でワイドを撮るのが楽しくて仕方なかった思い出があります。
この13mmレンズは最後に発売されましたが四隅までシャープで、これを使うためにRSを購入した方も多かったという名レンズです。
今後開発されるかも知れない新しいNIKONOSで、このレンズが使えたら・・・。
是非ともご一考頂きたいところです。(その時は専用の新型高画質レンズが出ると思いますが・・・)
2006PALAU-0017s
   ↑ この程度では画質の良さを表現できませんが、、、、。
D81_0273s
   ↑ 正面 レンズはボディより大きいけどハウジングのドームポートよりはコンパクト
D81_0278s
   ↑ 13mmフィッシュアイの中身は陸上上の16mmフィッシュアイだとか。
     スイッチ類も大きく、ダイヤル式で使い勝手は良かった。
     シャッター下の赤いレバーはマニュアル時のパワーフォーカス
D81_0275s
   ↑ ネジ蓋の上がストロボターミナル、下はリモートレリーズターミナル。
D81_0226s

D81_0218s

D81_0240s
   ↑大きさの比較 左:D500、中央:NIKONOS-Ⅴ、右:NIKONOS-RS